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* HN:みわ
* 東京在住 * ダンナサマ &10歳と6歳と2歳の3人息子 * 趣味:読書、料理、食べること * コメント * 一部の書き込みの内容がナプキンの話なだけに、不快に感じた方がいらしたら本当にごめんなさい。「布ナプキンって結構いいよ」ってことをたくさんの女性に知ってもらいたくて書いていますので、ご了承ください。 * Link * mixiやってます Miwa's Room お買い物大好き♪ Grandvin 最新のトラックバック
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2005年 11月 02日
11月1日に日本テレビで放映された終戦60周年スペシャルドラマ「火垂りの墓」を見ました。何気なくテレビをつけたらやっていたので、ついつい見入ってしまったのです。珍しくあんなに長いことテレビの前に座り込んで通して見てしまいました。
火垂るの墓って知ってますか?野坂昭如さん原作の小説をスタジオジブリがアニメ化したものが有名だと思います。私もジブリの火垂るの墓を最初に見ました。たぶん小学生の頃だったかなぁ、中学生になっていたかなぁ・・・。そのくらいの頃に見ました。戦争で両親を失い、14歳の清太くん、4歳の節子ちゃんが栄養失調で死んでいく姿を涙しながら見た記憶があります。とてもかわいそうで、もう2度と見たくないと思ったほど印象深かったのを覚えています。親戚に引き取られ、食べ物もろくに与えてもらえずにいじめられているという印象がとても強かったのです。 が・・・、今回の日本テレビで放映された火垂るの墓は、この引き取った側の親戚の目から見た清太と節子が描かれていました。そして、私の記憶にあるいじわるな親戚の叔母である久子の印象が変わりました。そして、実は彼女も戦争の中で苦しんで出した結果だったのだと気がつかされました。 久子の家には子どもが4人います。ダンナは戦死してしまいました。末の男の子は喘息で病気がちです。そんな暮らしの中で、いくら親戚とはいえ食べ盛りの子どもを2人も預かって食べさせていくというのはとても大変なことだったと思います。14歳ともなればしっかり働いて、自分の分を稼いでくることくらいできたはず。でも、清太は海軍大佐だった父との約束「節子を守る」をたてに、学徒動員も隣組の作業にも参加せずに節子と毎日を遊んで暮らすわけです。(節子の世話をしているとも言いますが・・・)当然この2人には配給なんてありません。久子は配給がない2人のために、最初は自分の食べる分を減らして与えていたんです。でも、何度言っても働こうとしない清太に対して食事を減らすという強硬手段をとった。そして、食事を与えてもらえないことを不満に感じた清太は節子を伴って家を出てしまうんです。そして、結果は当然栄養失調で2人とも餓死。 久子は責められるべき存在だったのでしょうか。久子には守るべき自分の子どもたちがいます。しかも、その子たちはちゃんと毎日働いていて、お腹が空いている。ましてや末の子は病気がちで栄養が不足している。そんな状況で、海軍大佐の長男であるというプライドが高く、働かないおぼっちゃんを親戚だというだけで食べさせていく必要があったのか。 鬼だと言われてしまうかもしれませんが、私も久子と同じ立場になったら、きっと自分の子どもを守るので精一杯になってしまうだろうと思います。人間はゆとりがなければ人に優しくできないのだと感じました。戦争は人の優しさも失わせてしまうんでしょうね。作中で久子が娘に「死んだら負け」と言い放ちます。そう、死んだら終わりなんですよね。生きるために、そして子どもたちを生かすために鬼になった久子の気持ちが痛いほど伝わってきました。 火垂るの墓という作品に対して、新たな印象ができあがりました。改めてジブリのアニメも見てみたいと思います。そして、野坂さんの原作も読んでみたいと感じました。
by tomokun_mama
| 2005-11-02 02:12
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